2016年6月29日水曜日

レオン(León)

 次の訪問地はレオン。スペイン北西部、カスティーリャ・イ・レオン州レオン県の県都。この街もサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路途上に位置する。中世にはレオン王国(アストゥリアス王国)の首都が置かれていたため、有名なゴシック様式のレオン大聖堂やその他多くの建造物が残っている。
 西ゴート王国滅亡後イベリア半島はイスラム教徒に支配されていたが、イスラム教徒の支配下では税を支払う代わりに西ゴート式の典礼を維持した「モサラベ」と呼ばれたキリスト教徒たちがいた。アストゥリアス王国は西ゴートの後継者を自認し宗教的政治的目的からイスラム諸国に対抗したが、それがレコンキスタ精神に直接つながるものと考えられている。
 レオン大聖堂は、ブルゴス大聖堂に次ぐスペイン・ゴシック様式の教会であり、世界最大級のステンドグラスのコレクションを有する。この教会で大きなバックパックを背負った日本人女性の学生に出会った。彼女は外国人の女性二人で巡礼の旅をしているという。フランスからピレネーを超えてきたらしい。ここまで500km。そして、ここからサンティアゴ・デ・コンポステーラまではまだ300km以上ある。素晴らしい経験だ。


   

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