まずはコース選び。サンティアゴ巡礼路の一般的なコースはピレネー山脈のフランス側の街Saint Jean Pied de Portから国境を越えてイベリア半島の北部を縦断する約800kmのコース。しかし、この距離を歩くには二ヶ月はかかる。実はサンティアゴ・デ・コンポステーラで巡礼証明書は100km以上を歩けばもらう事ができる。日本からスペインへは直行便が無いので往復で4日間は取られてしまうことを考えると、約115km手前のサリア(Sarria)という街を起点として5日間をかけてサンティアゴ・デ・コンポステーラまで歩く巡礼者が多いらしく、自分もここから歩くことを決めた。
とは言え、標高300〜700mの丘陵地帯を1日平均20km超を毎日歩く経験はそうそうある訳もなく。4月から平坦な道を20km程度歩く練習を始めた。そして5月、歩く事が楽しくなってくると、東海道(国道1号線)を横浜から箱根湯本までを3回に分けて歩き切る事に挑戦した。次に相模の国の由緒ある神社である六社巡りに挑戦した。それでも飽き足らず、大山の阿夫利神社や大雄山の最乗寺へも足を延ばした。4月中旬からのジョギングとウォーキングの総距離は250kmを超えるようになっていた。
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