ロシュバーゼルに赴任中、マドリッドの同僚からサンティアゴ・デ・コンポステーラの話を初めて聞いた。その時の話は、いわゆる「巡礼」の体験談ではなく、この地方の美味しいワインや料理について話が盛り上がり、その地方を訪れる度に体重が増えてしまうという話だったと記憶している。マドリッドやバルセロナなどの主要な観光地だけでなく、是非北部の地方都市も行くべきだと推奨された事が強く印象に残っていた。
スイスに限らずヨーロッパ各地の道路上ではホタテ貝を図式化したサンティアゴ巡礼路の標識を見る事ができる。つまりこの巡礼路はヨーロッパ全土に確認されており、どこからでもサンティアゴ・デ・コンポステーラまで辿り着く事ができる。ドイツ人の同僚のご兄弟は、なんとスイスからサンティアゴ・デ・コンポステーラまで歩いたらしい。残念ながらバーゼル赴任中には実現できなかったが、以来、いつの日か訪れてみたいと思うようになっていった。
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