2016年6月29日水曜日

巡礼の様子(to Santiago de Compostela)

 巡礼最後の日の前日夜8時頃(と言っても明るい)、きれいな虹を見た。土砂降りの雨で苦労した分、明日はきっと晴れると確信を持つ。
 いよいよ最終日の朝。ホテルを出発する時、前日ホテルのバーで仲良くなったアメリカ人の団体と一緒に円陣を組んで「ブエンカミーノ!」と声を挙げて出発。

 しばらく歩くとサンティアゴ大聖堂の5Km程手前にMonte do Gozoと呼ばれる場所に到着。Monte do Gozoの意味は「歓喜の丘」。旅をして来た巡礼者が最終目的地である大聖堂を初めて望むことができる場所である。まさに歓喜の丘である。

 その丘からはずっと下り坂が続き、いよいよサンティアゴ・デ・コンポステーラの街に入っていく。旧市街へと入っていくと一気に中世の時代へとタイムスリップしたような雰囲気に変わる。そしてついに大聖堂の正面広場に到着!
 しばらくの間は大聖堂を見上げて立ちすくみ静かに感動を味わう。ここが聖地、そして旅のゴール地点かと。そして、ツアーのメンバーの皆さんと喜びを分かち合い、巡礼事務所に行って証明書を発行してもらったのでした。

         

巡礼の様子(to Lavacolla)


 この日の歩く距離も30km。天気は土砂降りの雨。でも前日のディナーでは美味しいパエリアを食べたので元気元気。
 パエリアはこの地方の料理ではないがスペインに来たならばという事で特別にオーダーしたのだった。でもワインはガリシアにあるリベイロ(Ribeiro)という地区の白ワイン。これがまた美味しかった。幸せ。
 ランチは持参したサンドイッチ。雨で冷えた体を温めるようと頼んだ野菜スープとコーヒーが実に美味しかった。さらに添乗員がリュックに忍ばせていたチーズも美味しかった。このチーズはガリシア地方でつくられており円錐形の形をしていて「Tetilla(テティージャ)」と呼ばれている。Tetillaの意味は「おっぱい」らしい。面白い。お土産に買って帰ろう。

        

巡礼の様子(to Arzua)

 この日は30km以上の距離を歩く日。従って朝食のサンドイッチを携帯して7時過ぎに出発。
 午前中はあいにくの雨模様。しかし雨の中を歩くのもまた良し。ンチはメリデ(Melide)という街で蛸のアヒージョが美味しい名物のレストランを予約してある。アヒージョをモチベーションに雨の中をひたすら歩く。
 そしてランチ。蛸のアヒージョはビールとよく合う。白ワインも。あと15km歩けるだろうかと思いつつ、たらふく食べた。うまし。
 いつしか雨も上がり。最後の休憩所のアルベルゲではきれいな青空を拝むことができたのでした。

        

ペンション(Parada das Bestas)


 この日の宿は、巡礼路上の村Palas de Reiから5km程外れた森の中にある宿。200年程前の石造りの大きな母屋と馬屋を改装して作られた建物でとても雰囲気が良い。
 併設するレストランも現地のガイドが薦めるだけあって料理が美味しい。ワインはもちろんガリシア地方のリベイラ・サクラ(Ribeira Sacra)という地域の赤。うまし。さらに、ビールがとても美味しかった。現地ガイドの娘曰く、この1906という銘柄は何かのコンペティションで表彰されたらしい。
 食事の最後はオルーホと呼ばれるスペイン産のブランデーに火を付けて熱したお酒をいただいた。これはケルトの魔女除けの儀式に飲まれたいたらしい。楽しい。
 お酒が飲めて良かった。

  
   

巡礼の様子(to Palas de Rei)2

あ〜、いい天気。気持ちいい〜。

     

巡礼の様子(to Palas de Rei)1


 巡礼中はただひたすらに黙々と歩いていた訳ではない。まず、季節が良かったので、道端に咲く色とりどりの花々を見ながら、美しかったり珍しかったりすると立ち止まる事ができる。巡礼路上に点在する小さな村々の人々の暮らしも垣間見る事ができる。彼らが作っている農作物を見ながら歩くのも面白い。その都度、現地ガイドにスペイン語で何というか尋ねたりするのもまた楽しい。

       

ポルトマリン(Portomarin)

 この日の宿泊地はポルトマリン。宿はrío Miñoと呼ばれるガリシア地方で一番長い川の畔。畑や牧場を所有している広大な敷地でとてものんびりできた。食事やワインも美味しく、20kmの歩きの疲れを癒す最高の環境であった。