まずは人との出会い。普段出会う事のない方々と出会い、自分が経験した事のないお話をお聞きできたこと。とても刺激になりました。そして、キリスト教、スペインの歴史について学べたこと。マドリッドやバルセロナに行っただけでスペインという国を知った気になっていた自分が恥ずかしい。知らない事はまだまだ沢山ある。旅はいいですね。
120kmほどではありますが巡礼の一端を経験することができました。「No Pain, No Glory」。現地のガイドの娘から教わったのですが、サンティアゴ巡礼ではよく使われる言葉だと言います。痛みの伴わない栄光はない。労力なくして得るものはないという感じでしょうか。「No Risk, No Gain (Return)」と似た言葉ですが、45歳という人生の折り返し地点に当たり、まだまだ経験や勉強が足りない。半人前である事を改めて感じました。
気持ち良く休暇を容認してくれた会社関係の皆様、そして、気持ち良く旅を容認してくれた家族に感謝します。ありがとうございました。
Camino de Santiago
2016年6月。人生の節目とも言える45歳のステップアップ休暇を利用し、スペイン北西部にある都市サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指す巡礼の旅に出た。今年はローマ教皇によって特別聖年が発せられ、サンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂の「聖なる門」が開かれる特別な年。そんな特別な年に巡礼の道を歩くことになった事は何かの運命と思いつつ。本ブログはその旅の記録を綴ったものである。
2016年7月2日土曜日
ドバイ(Dubai)
スペシャルサンクス
今回の旅の宿泊先。
Burgos: Palacio Blasones
Sarria: Pension DP Cristal
Portomarin: Casa Rural Santa Marina
Pidre: Parada das Bestas
Arzua: Pension Teodra
Lavacolla: Ruta Jacobea
Santiago de Compostela: LUX
今回のツアーでご一緒した皆様。
今回のツアーでご一緒した皆様。
Aさん:男性。神奈川在住。豊富な知識と経験を持つ多趣味なおじさま。旅先はアジア地域が多くモンゴルが一番のお気に入りとのこと。趣味は俳句、市民農園で野菜作り、少林寺拳法。毎朝4時に起きてスクワット100回をこなす仙人のようなお方。
Bさん:男性。神奈川在住。某大手電気メーカーOBとのこと。カトリックのクリスチャンでエルサレム、バチカンは訪問したので3つ目の聖地である今回のツアーに参加とのこと。登山経験も豊富らしい。
Cさん:女性。Bさんを支える奥様。同じくクリスチャン。教職者だった頃ワンダーフォーゲル部の顧問をされていたらしく登山経験も豊富。
Dさん:男性。東京都在住。私同様、現役サラリーマン。日本百名山だけでなくキリマンジャロを始め世界の山の登山経験を持つ。旅は中東諸国を好み、訪問した国は40カ国以上。東京マラソン完走の経験を持つ。
Eさん:女性。神奈川在住。JALのOGとのこと。定期的にジムに通い、海外の登山経験も豊富。西遊旅行の常連。生真面目で愛すべき天然キャラ。
Fさん:女性。東京都在住。3年間メキシコに住んだ経験がありスペイン語が堪能。ドミニカ共和国など中南米の大使館やJICAで勤務した経験を持つ。
Gさん:女性。名古屋在住。海外旅行好きのおばさま。登山の経験はなく今回の旅では歩く事について一番苦労されていたかも。
Hさん:女性。名古屋在住。敬虔なカトリックのクリスチャン。明るく元気なおばさま。「カレーハウスCoCo壱番屋」1号店のオーナーらしく、現在は4つの店舗のもつ。老人ホームで調理師としても働く。
Iさん:女性。千葉在住。今回の頼もしい添乗員。海外ツアーの添乗がメインのフリーランス。渡航した国は70カ国以上。海外の登山経験も豊富。夏の間は外国人向けの富士山ガイドをしている。
Jさん:女性。サンティアゴ・デ・コンポステーラ在住。現地のツアーガイド。ガイドになって1年。スペイン語、ガリシア語、英語が堪能。ガリシア出身でガリシアの事が大好きでサンティアゴ巡礼のガイドになった。
かなりの個性派揃い。毎日のディナーを始め皆さんとの会話は本当に楽しかった。短い期間ではありましたが最後は家族のように感じました。末永くお付き合いさせていただきたい。
かなりの個性派揃い。毎日のディナーを始め皆さんとの会話は本当に楽しかった。短い期間ではありましたが最後は家族のように感じました。末永くお付き合いさせていただきたい。
ボタフメイロ(Botafumeiro)
巡礼証明書を発行してもらった後は、サンティアゴ・デ・コンポステーラの街をしばし散策。タパスで腹ごしらえをしてから、いよいよ「聖なる門」をくぐって大聖堂の内部へ。
まずは、正面の豪華な祭壇に設置してある聖ヤコブの像の背中からハグ。そして地下にある棺をお参り。そして大聖堂の中心に位置する場所で天井からぶら下がる巨大なボタフメイロを感慨深く見ながら、これが聖地と呼ばれる所以かと思いつつ、しばらくの間その場所に座りじっと動けず。
ボタフメイロとは、巨大な振り香炉でその大きさは世界で最も大きな香炉の一つと言われている。重量は80kg、高さは1.60mある。現在のボタフメイロは1851年に製造されたもので黄銅の合金と青銅で作られ銀でめっきされている。この香炉に焚いたお香を入れ、聖堂内を振り子のように振る儀式がミサで行われる。ボタフメイロ到達する最高地点は21mの高さで、翼廊両端にほぼ達する65mの弧を描く。
19:30。大聖堂のミサになんと最前列で出席。カトリックのミサなど経験したことのない自分にとっては何をしてよいのかわからず。参列されている方々と喜びを感謝してハグし合ったり、最後の晩餐の儀式のごとくイエスのパンに見立てたウエハースのようなお菓子をいただいたり。そしてクライマックス。大聖堂の内に響きわたる修道女の素晴らしく澄んだ歌声。スイングする巨大香炉から出るお香の煙で充満する中行われる神聖な儀式に感動していると、敬虔な信者の皆さんは跪き涙を流して感動されていました。
本当に素晴らしい経験でした。
まずは、正面の豪華な祭壇に設置してある聖ヤコブの像の背中からハグ。そして地下にある棺をお参り。そして大聖堂の中心に位置する場所で天井からぶら下がる巨大なボタフメイロを感慨深く見ながら、これが聖地と呼ばれる所以かと思いつつ、しばらくの間その場所に座りじっと動けず。
ボタフメイロとは、巨大な振り香炉でその大きさは世界で最も大きな香炉の一つと言われている。重量は80kg、高さは1.60mある。現在のボタフメイロは1851年に製造されたもので黄銅の合金と青銅で作られ銀でめっきされている。この香炉に焚いたお香を入れ、聖堂内を振り子のように振る儀式がミサで行われる。ボタフメイロ到達する最高地点は21mの高さで、翼廊両端にほぼ達する65mの弧を描く。
19:30。大聖堂のミサになんと最前列で出席。カトリックのミサなど経験したことのない自分にとっては何をしてよいのかわからず。参列されている方々と喜びを感謝してハグし合ったり、最後の晩餐の儀式のごとくイエスのパンに見立てたウエハースのようなお菓子をいただいたり。そしてクライマックス。大聖堂の内に響きわたる修道女の素晴らしく澄んだ歌声。スイングする巨大香炉から出るお香の煙で充満する中行われる神聖な儀式に感動していると、敬虔な信者の皆さんは跪き涙を流して感動されていました。
本当に素晴らしい経験でした。
2016年6月29日水曜日
巡礼の様子(to Santiago de Compostela)
巡礼最後の日の前日夜8時頃(と言っても明るい)、きれいな虹を見た。土砂降りの雨で苦労した分、明日はきっと晴れると確信を持つ。
いよいよ最終日の朝。ホテルを出発する時、前日ホテルのバーで仲良くなったアメリカ人の団体と一緒に円陣を組んで「ブエンカミーノ!」と声を挙げて出発。
しばらく歩くとサンティアゴ大聖堂の5Km程手前にMonte do Gozoと呼ばれる場所に到着。Monte do Gozoの意味は「歓喜の丘」。旅をして来た巡礼者が最終目的地である大聖堂を初めて望むことができる場所である。まさに歓喜の丘である。
いよいよ最終日の朝。ホテルを出発する時、前日ホテルのバーで仲良くなったアメリカ人の団体と一緒に円陣を組んで「ブエンカミーノ!」と声を挙げて出発。
しばらく歩くとサンティアゴ大聖堂の5Km程手前にMonte do Gozoと呼ばれる場所に到着。Monte do Gozoの意味は「歓喜の丘」。旅をして来た巡礼者が最終目的地である大聖堂を初めて望むことができる場所である。まさに歓喜の丘である。
巡礼の様子(to Lavacolla)
この日の歩く距離も30km。天気は土砂降りの雨。でも前日のディナーでは美味しいパエリアを食べたので元気元気。
パエリアはこの地方の料理ではないがスペインに来たならばという事で特別にオーダーしたのだった。でもワインはガリシアにあるリベイロ(Ribeiro)という地区の白ワイン。これがまた美味しかった。幸せ。
ランチは持参したサンドイッチ。雨で冷えた体を温めるようと頼んだ野菜スープとコーヒーが実に美味しかった。さらに添乗員がリュックに忍ばせていたチーズも美味しかった。このチーズはガリシア地方でつくられており円錐形の形をしていて「Tetilla(テティージャ)」と呼ばれている。Tetillaの意味は「おっぱい」らしい。面白い。お土産に買って帰ろう。
パエリアはこの地方の料理ではないがスペインに来たならばという事で特別にオーダーしたのだった。でもワインはガリシアにあるリベイロ(Ribeiro)という地区の白ワイン。これがまた美味しかった。幸せ。
ランチは持参したサンドイッチ。雨で冷えた体を温めるようと頼んだ野菜スープとコーヒーが実に美味しかった。さらに添乗員がリュックに忍ばせていたチーズも美味しかった。このチーズはガリシア地方でつくられており円錐形の形をしていて「Tetilla(テティージャ)」と呼ばれている。Tetillaの意味は「おっぱい」らしい。面白い。お土産に買って帰ろう。
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